🗐 てがろぐ @わんわんではない

ぞっしーがなんか色々とつぶやくところ

No.83 (ランダム表示)

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 心に決めたことがあった。
 それは彼のために自分は生きるということ。彼のためならこの命も差し出すということ。
 だから、今このときも躊躇うことはなかった。
「俺があいつを引きつける。その間に逃げろ!」
 俺がそう言い放つと、俺にとって誰よりも尊いその人は噛み付くように怒鳴った。
「馬鹿を言うな! おまえを囮にして逃げることなんてできるか!!」
 その言葉だけで充分だった。彼がそう言ってくれるだけで、俺の命はそう簡単に捨てていいものじゃないと示してくれるだけで、もうこの人生に後悔はなかった。
 俺は肩越しに彼を振り返る。憤怒と緊張に揺れる瞳と目が合う。小さい頃は、この青緑の瞳を何よりも美しいと考えていた。だからこそ、裏切りたくないと思ったこともあった。それは、今でも変わらない。
 俺は歯を見せて笑った。
「大丈夫、おまえたちが無事に逃げられたら、俺もすぐに後を追う。俺の逃げ足がどれだけ早いかなら、おまえが一番よく知っているだろ?」
 そう冗談めかして言ったら、青く澄んだ緑の瞳は悔しげに細められた。固く目を閉じ、首を振る彼を見て、俺は苦笑した。
「話は済んだか?」
 冷徹な声が俺を現実へと引き戻す。
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日常のことだったり、創作のことだったりゲームのことだったり、色々と呟きます。

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2020年07月13日(月) 01時03分32秒